iPhone駆け込み寺

iPad買うなら、どのApple Pencilを選ぶべき? USB-C対応版登場であらためて考える

 11月2日、アップルの新製品として「Apple Pencil(USB-C)」が発売された。これまでの第1世代、第2世代も引き続き購入できるなかで、USB-C対応版も登場し、もしかしたらどれをどう選べばいいか迷う人もいるかもしれない。

 今回は、実際の製品を手にしながら、その違いをあらためて確認してみたい。筆者の手元にある第2世代との違いもあわせて紹介しよう。

価格が違う

 これから買うという人にとって、一番の大きな違いはやっぱり「価格」。

 最新モデルとなる「Apple Pencil(USB-C)」だが、その価格は3モデルのなかで最も安い1万2880円。次いで、第1世代(1万4880円)、第2世代(1万9880円)となる。

Apple Pencilのモデル第2世代USB-C第1世代
価格19,880円12,880円14,880円
割賦(12回)1,656円1,073円1,240円

 もちろん価格だけではなく、それぞれに備わっている機能も異なる。

 となると、「自分はApple Pencilでどんなことがしたいんだろうな」と買う前に想像しておけば、価格に見合ったモデルを選びやすくなる。

 たとえば、どんなふうに使うかわからないけど、とにかくなんでもできるようにしたい、ということであれば「Apple Pencil(第2世代)」を選ぶ人もいるだろう。ただ、機能の違いを知っておけば、最新版の「Apple Pencil(USB-C)でいい」という人もいるはずだ。

機能の違いを見てみよう

 まずは、機能を一覧でまとめてみた。いずれも、モデルを選ぶ上で重要な要素ばかりだ。

Apple Pencilのモデル第2世代USB-C第1世代
ピクセルレベルの精度
低レイテンシー
傾き検知
筆圧検知-
マグネット取り付け-
ワイヤレスペアリング・充電--
ポイント機能(iPad Pro)-
ダブルタップによるツール切替--
無料の刻印サービス--

 共通しているのは「ピクセルレベルの精度」「低レイテンシー」「傾きを感知するセンサー」の3つ。つまり、何かしら「書く/描く」という行為の基本的な部分は、どのモデルであっても、Apple Pencilらしいストレスのない体験を味わえる。サッとペン先を走らせて書くという点では、どれを選んでも大丈夫だ。

圧力検知で変わる選び方

 もっとも機能が少ない、というかたちで案内されているのは「第1世代」だが、USB-Cとの違いは「圧力検知」だ。「圧力検知」は第1世代と第2世代でサポートされている。

 筆圧をディスプレイ内に描かれる線に反映させるかどうか、こだわる人ならば、ここは「圧力検知対応」を重視してもいいかもしれないが、メモを描くだけなら、たとえば標準でプリセットされている「メモ」アプリでは、さほど大きな違いを感じられない。

 シンプルに「メモ書き程度」なら、「Apple Pencil(USB-C)」で事足りるだろう。

iPad(第10世代)とApple Pencil(USB-C)で書いたもの
iPad Air(第4世代)とApple Pencil(第2世代)で書いたもの。筆圧を変えてみたが、メモアプリではさほど大きな違いは感じられなかった
iPad Air(第4世代)とApple Pencil(第2世代)で筆圧の違いを試した。イラストアプリのような場面では、かなり活躍するだろう

ちょっとした使い勝手を向上させるポイント

  書く・描くという基本は同じながら、圧力検知で違いがある、という3モデルだが、違いはほかにもある。

 たとえば「マグネット取り付け」は、Apple Pencil(第2世代)とApple Pencil(USB-C)にあるが、第1世代にはない。

 毎日必ず使うという人ならば、あまり気にならないかもしれないが、たまに使うなんて人にとっては「iPad」にくっつけておけるというのは、地味に嬉しいポイント。個人的には、紛失するリスクも多少なりとも減らせる部分だと感じている。

 また、ワイヤレスでの充電・ペアリングや、ダブルタップでのツール切り替えは、第2世代だけでサポートされている。

Apple Pencil(USB-C)はUSBケーブルでペアリングと充電

 それらは、日々、Apple Pencilを使う上でちょっとしたことかもしれないが、ストレスの軽重に関わる部分だ。ダブルタップでのツール切り替えは、イラストツールの切り替えだけではなく、メモ書きでもペンと消しゴムの切り替えといった場面では便利だ。

ダブルタップのツール切り替え

 余談じみた話だが、Apple Pencil(USB-C)のデザインは、第2世代と比べ、その長さは1.5cmほどUSB-C版のほうが短い。ただ、手にしたところ、メモ書き中心の筆者の場合、さほど気になることはなかった。

対応機種もチェック

 3つのApple Pencilは、実は少しずつ対応製品が異なる。やや乱暴なくくりだが、「古いiPadは第1世代のApple Pencil」で、新しいiPadは第2世代かUSB-C版のApple Pencilと言える。

 そのなかでも、知っておきたいのは「iPad(第10世代)」との組み合わせ。利用できるのは第1世代とUSB-CのApple Pencilになるのだが、2022年秋に登場した「iPad(第10世代)」は、それまでの“無印iPad”シリーズで初めてUSB-Cに対応したモデルでもある。

 第9世代まではLightning端子だったため、Apple Pencil(第1世代)を利用する際、同じLightning端子同士ということで、充電なども(直接、端子に接続するといったかたちだが)気にせずにおけたが、第1世代のApple Pencilと第10世代のiPadは充電端子が異なるため、「USB-C - Apple Pencilアダプタ」が必要ということになっていた。

 それが「Apple Pencil(USB-C)」と「iPad(第10世代)」という組み合わせであれば、ほかのアクセサリーを買うことなく利用できるというわけだ。

Apple Pencilのモデル第2世代USB-C第1世代
12.9インチiPad Pro第1世代
第2世代
第3世代
第4世代
第5世代
第6世代
11インチiPad Pro第1世代
第2世代
第3世代
第4世代
10.5インチiPad Pro
9.7インチiPad Pro
iPad Air第3世代
第4世代
第5世代
iPad mini第5世代
第6世代
iPad第6世代
第7世代
第8世代
第9世代
第10世代

値段・機能・対応機種、そして「どんな使い方」か

 「Apple Pencil(USB-C)」が登場したことで、ユーザーにとって、選択肢が更に広がった。

 ここまで、値段や機能、対応機種についてご紹介してきたが、やっぱり「どんな使い方をするか」が、一番大切なところ。

 筆者は、こうしてテキストを書いたり、ほかの人が執筆した原稿に目を通したりする立場だが、iPadとApple Pencilを使う場合はメモを取るなど、文字を書くことが圧倒的に多い。異なる業種にお勤めの方でも、似たような使い方になる方はそれなりにいらっしゃるだろう。

 そんな筆者はこれまで第2世代を使ってきたが、次に買うならこれだなと感じさせたのは「Apple Pencil(USB-C)」だ。

 自分だけではなく、教育アプリ・知育アプリも充実しているiPadということを考えると、価格面でも「Apple Pencil(USB-C)」は有力な選択肢。

Apple Pencil(USB-C)でスクリブル(手書き→テキスト化)

 一方で、やはりイラストなどクリエイティブにiPadを使うという人なら圧力検知の有無は重要視されるように思える。ここでも、子供に絵画を描く楽しみをiPadで、と考える人は「Apple Pencil(第2世代)」を選ぶことになりそう。

 これから筆者が、ホリデーシーズンとして、これから人にプレゼント(あるいは自分へのご褒美)としてApple Pencilを買う人に出会うなら、お値段だけではなく、用途や機能の違いなどがポイントだよ、とお伝えしていきたい。

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